概要
Anthropicは2026年2月17日、Claude Sonnetモデルの最新バージョン「Sonnet 4.6」をリリースした。今回のアップグレードでは、先月リリースされたOpus 4.6で導入された100万トークンコンテキストウィンドウがSonnetにもベータ版として搭載され、Computer Use能力とコーディング性能が大幅に強化されている。
主な改善点
100万トークンコンテキストウィンドウ(ベータ)
Opus 4.6で導入された100万トークンの長文脈処理能力が、Sonnetにもベータテストとして提供開始。開発者はより大規模なコードベースや長文ドキュメントを一度に処理できるようになる。
Computer Use能力の大幅向上
Anthropicが2024年10月に導入したComputer Use機能は、Sonnet 4.6で大きく進化した。複雑なスプレッドシートの操作、マルチステップのWebフォーム入力、複数ブラウザタブ間での情報統合など、人間レベルの作業能力を実現しつつある。
先月リリースされたClaude Coworkとの連携により、MacOSデスクトップでマウス・キーボード・ブラウザを制御し、ファイル整理やドキュメント編集などのマルチステップタスクを自動化できる。
コーディング性能の向上
Box社CTOのBen Kus氏による評価では、「実際のエンタープライズ文書を使った深い推論と複雑なエージェントタスクのテストで、Sonnet 4.5比で15ポイントの改善を確認した」と報告されている。
Claude Codeの早期テスターからは、Sonnet 4.6が「コード修正前にコンテキストを読み込む」「重複せずにロジックを統合する」「過度なエンジニアリングや"怠慢"を避ける」といった改善が見られるとの報告がある。
価格とアクセス
- 価格: 据え置き($3 / $15 per million input/output tokens)
- Free/Proプラン: Sonnet 4.6がデフォルトモデルに
- APIアクセス: 即日利用可能
競争環境
AI各社のComputer Use競争は激化している。GoogleはGemini 2.5でコンピュータ操作機能を導入し、OpenAIもマルチステップブラウザエージェントを展開している。AnthropicはSonnetクラスでの包括的なComputer Use能力において、現時点でリードを維持している。
安全性への取り組み
Anthropicは、コンピュータの完全制御には「ハイジャック、プロンプトインジェクション」などのリスクが伴うことを認識し、幻覚や外部操作への耐性向上に取り組んでいると発表。内部安全性評価では、Sonnet 4.6は前モデルから大幅に改善し、Opus 4.6と同等の性能を示したという。
Solo Builder視点
今回のリリースはAI Solo Builderにとって重要な意味を持つ:
- コスト効率: Opus級の性能をSonnet価格で利用可能
- 大規模コードベース対応: 100万トークンで複雑なプロジェクト全体を把握
- 自動化の拡大: Computer Useでルーチンワークをさらに委譲可能
特に個人開発者やスモールチームにとって、高性能AIをコスト効率良く活用できる選択肢が増えたことは大きい。
一次ソース
- SiliconANGLE - Anthropic debuts Sonnet 4.6
- CNBC - Anthropic releases Claude Sonnet 4.6
- Bloomberg - Anthropic Says New AI Model Is Better at Using Computers
- Axios - Anthropic's basic model is almost as smart as its advanced model
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