概要
ディズニーは2026年2月13日、ByteDanceの新AIビデオ生成モデル「Seedance 2.0」に対し、停止警告(Cease and Desist)を送付した。マーベル、スターウォーズ、ファミリーガイなどのキャラクターを「無料パブリックドメイン素材」のように扱っていると厳しく批判している。
出典: Axios — 2026-02-13
詳細
Axiosが入手した停止警告書によると、ディズニーはByteDanceに対し、Seedance 2.0が「ディズニーの著作権キャラクターを使った海賊版ライブラリ」を事前パッケージしていると非難。スパイダーマン、ダース・ベイダーなどが自由に動画生成できる状態になっていた。
業界の反応
MPA(映画協会)も声明:
「Seedance 2.0は米国著作権作品を大規模に無断使用している」
主要スタジオ(Netflix、Paramount、Sony、Universal、Disney、Warner Bros)を代表するMPAがByteDanceを公式に非難するのは異例。AIビデオ生成サービス全体への警告とも受け取れる。
対照的なアプローチ: OpenAI
興味深いのは、OpenAIとディズニーの関係だ。OpenAIはSora 2向けに200キャラクターのライセンス契約をディズニーと締結済み。これがAI動画生成の「正しいやり方」のテンプレートになるとの見方もある。
問題の背景
「Tom Cruise」と「Brad Pitt」が戦うというバイラル動画がきっかけで、Seedance 2.0への注目が急上昇。同時に著作権侵害の懸念も高まった。
ソロビルダーへの示唆
この事件は、AI生成コンテンツを扱うすべての開発者に対する警告だ。
確認すべきポイント
- 学習データの出所: 使用しているAIモデルが何で学習されているか
- 生成物の著作権: ユーザーが生成したコンテンツに第三者IPが含まれていないか
- 利用規約の明確化: 著作権侵害コンテンツの責任所在を明記
「AIが勝手に生成した」は言い訳にならない時代が来ている。自社AI製品で外部IPを扱う場合は、ライセンス確認を必須フローに組み込むべきだろう。
NVA評価
| 軸 | スコア | 理由 |
|---|---|---|
| Newsworthiness | 5/5 | ディズニーvs中国IT大手の著作権バトル |
| Value | 4/5 | AI開発者の著作権意識向上に直結 |
| Actionability | 3/5 | 直接行動は限定的だが方針見直しの契機 |
| Credibility | 5/5 | Axios、BBC、Varietyなど複数報道 |
| Timeliness | 5/5 | 現在進行形の紛争 |
| 合計 | 22/25 | Tier A |