🧠 AI開発ナレッジ2026年2月17日5分で読める

Google ADKオープンソース化 — 社内フレームワークを公開

GoogleがAgent Development Kit(ADK)をオープンソース化。Agentspace等で実運用されていた本番検証済みフレームワークが誰でも利用可能に。A2Aプロトコルも同時発表。

概要

GoogleはAgent Development Kit(ADK)をオープンソース化した。ADKはGoogle社内で実際に使われているAIエージェント開発フレームワークで、Agentspace、Customer Engagement Suite、その他のエンタープライズ向けAI製品の基盤となっている。

出典: The AI Corner — 2026-02-16

詳細

ADKの最大の特徴は「本番環境で先に検証されてから公開された」点だ。LangChain、CrewAI、AutoGenなど多くのエージェントフレームワークが研究プロジェクトやサイドプロジェクトとしてスタートしたのに対し、ADKはGoogleの大規模ワークロードで実運用されてきた。

ADKの主要機能

  • ソフトウェア開発標準の統合: バージョン管理、テスト、CI/CDパイプライン
  • デバッグUI: 各関数呼び出しの検査、ステップごとのレイテンシ追跡、会話のリプレイ
  • ワンコマンドデプロイ: またはDockerでの完全オフライン実行
  • 4言語SDK: Python、Java、TypeScript、Go

Googleの公式メッセージは「エージェント開発をソフトウェア開発のように感じさせる」というものだ。

A2Aプロトコル

ADKと同時に発表されたA2A(Agent-to-Agent)プロトコルは、異なるフレームワーク間でエージェント同士が通信するためのオープン規格だ。

  • MCP(Anthropic): エージェント ⇔ ツールの連携
  • A2A(Google): エージェント ⇔ エージェントの連携

両プロトコルはAgentic AI Foundationで管理されており、Anthropic、OpenAI、Blockが共同設立。Adobe、SAP、Salesforce、Cisco、Twilioなど150社以上が参加している。

他フレームワークとの比較

AutoGenコントリビューターのVictor Dibia氏は「ADKのセッション管理、メモリ抽象化、イベントフック、デプロイ機能は非常によく設計されている」と評価。Samsung AIチームメンバーからも「LangChain、CrewAI、AutoGenを試した中でADKが際立っていた」との声がある。

一方で、元Googler Lak Lakshmanan氏はADKのイベント駆動アプローチが「初期TensorFlowの苦労を思い起こさせる」と警告している。

ソロビルダーへの示唆

マルチエージェントシステムを構築しているなら、ADKは検討に値する選択肢だ。特に:

  • 既にGCP/Vertex AIを使っているプロジェクトでは相性が良い
  • A2Aプロトコルは今後の業界標準になる可能性が高い
  • ただしGoogleエコシステムへの依存度は認識しておくべき

まずは公式ドキュメントとサンプルを触って、自分のユースケースに合うか評価することをお勧めする。

NVA評価

スコア 理由
Newsworthiness 5/5 Google内部フレームワークの公開は大ニュース
Value 5/5 エージェント開発者に直接価値
Actionability 5/5 今すぐ試せる
Credibility 5/5 Google公式
Timeliness 5/5 2/16発表
合計 25/25 Tier S