3回ピボットして見つけた正解
「今度こそ上手くいく」
そう思って始めたプロダクトが3回連続で失敗しました。ToDoアプリ、家計簿アプリ、習慣トラッカー。どれも鳴かず飛ばず。
でも4回目で、ようやく正解を見つけました。MRR $8,000 の今があるのは、3回の失敗があったからです。
これは、失敗を糧にした物語です。
失敗1: ToDoアプリ(2022年)
作ったもの
「シンプルで美しいToDoアプリ」
機能:
- タスク追加・完了
- 優先度設定
- カテゴリ分け
- ダークモード
結果
6ヶ月開発、ユーザー47人、有料0人
何が間違っていたか
| 問題 | 詳細 |
|---|---|
| 競合過多 | App Storeに1万以上のToDoアプリ |
| 差別化ゼロ | 「シンプル」は差別化にならない |
| 課題不明 | 自分が欲しいものを作っただけ |
学んだこと
「作りたいもの」と「求められているもの」は違う
自分のアイデアに恋をしていました。市場を見ていなかった。
失敗2: 家計簿アプリ(2023年)
失敗1からの改善点
- 市場調査をした
- 競合分析をした
- ターゲットを「20代一人暮らし」に絞った
作ったもの
「20代のための超シンプル家計簿」
機能:
- 支出入力(3タップで完了)
- 月別グラフ
- 予算設定
- 銀行連携なし(手動入力のみ)
結果
4ヶ月開発、ユーザー320人、有料12人(MRR $48)
少しマシになった。でも生活できるレベルではない。
何が間違っていたか
| 問題 | 詳細 |
|---|---|
| 低単価市場 | 家計簿に月額課金は抵抗感大 |
| 継続率低い | 入力が面倒で離脱 |
| マネタイズ難 | 広告モデルはソロ開発に向かない |
学んだこと
「ユーザーがいる」と「お金を払う」は別問題
無料で使いたい人は多い。でもお金を払う人は少ない。ペイン(痛み)の深さが足りなかった。
失敗3: 習慣トラッカー(2023年後半)
失敗2からの改善点
- 「お金を払う価値がある課題」を探した
- 最初から有料プランを用意
- ニッチを意識した(「エンジニア向け」)
作ったもの
「エンジニア向け習慣トラッカー」
機能:
- GitHubの草のような習慣可視化
- プログラミング学習記録
- ポモドーロタイマー連携
- GitHub連携(コミット数表示)
結果
3ヶ月開発、ユーザー180人、有料28人(MRR $140)
悪くない。でもまだ足りない。そして、成長が止まった。
何が間違っていたか
| 問題 | 詳細 |
|---|---|
| 市場が小さすぎ | 「エンジニア×習慣トラッカー」はニッチすぎ |
| 解約率高い | 習慣が身についたら解約 |
| 成長上限 | 口コミが広がらない |
学んだこと
「ニッチ」と「小さすぎる」は違う
ニッチは良い。でも小さすぎるニッチは成長しない。適度な大きさの市場を見つける必要がある。
転換点: 失敗の共通点を分析
3つの失敗を並べて、共通点を探しました。
| プロダクト | 問題 |
|---|---|
| ToDoアプリ | 競合が多すぎる |
| 家計簿 | お金を払いたくない領域 |
| 習慣トラッカー | 市場が小さすぎる |
気づき:
- 「みんなが使いそうなもの」は競合が多い
- 「趣味・娯楽系」はお金を払いにくい
- 「仕事で使うもの」はお金を払いやすい
成功: フリーランス向け請求書ツール(2024年)
発想の転換
「自分が困っていること」ではなく、「お金を払ってでも解決したい課題」を探しました。
フリーランスエンジニアとして活動する中で、周りの声を聞くと:
「請求書作成が面倒」 「入金管理がエクセルで限界」 「確定申告が地獄」
ここだ、と思いました。
作ったもの
「フリーランス向け請求書・入金管理ツール」
機能:
- 請求書作成(テンプレート)
- 入金ステータス管理
- クライアント別売上レポート
- 確定申告用CSV出力
なぜ上手くいったか
| 要素 | 今回 | 過去3回 |
|---|---|---|
| ペイン | 深い(お金に直結) | 浅い |
| 支払意欲 | 高い(経費になる) | 低い |
| 市場規模 | 適度(フリーランス増加中) | 大きすぎ or 小さすぎ |
| 競合 | いるが勝てる | 強すぎ or 不在 |
結果
| 時期 | MRR |
|---|---|
| 3ヶ月目 | $500 |
| 6ヶ月目 | $2,000 |
| 12ヶ月目 | $5,500 |
| 現在 | $8,000 |
3回の失敗が教えてくれたこと
1. 「好き」より「必要」
自分が作りたいものより、誰かが必要としているものを作る。
2. 「ユーザー」より「顧客」
使う人を増やすより、払う人を見つける。
3. 「機能」より「課題」
機能リストではなく、解決する課題で考える。
4. 「完璧」より「早さ」
3ヶ月で出して検証する。ダメなら次へ。
5. 「一発」より「積み重ね」
失敗は失敗じゃない。次の成功への材料。
今、過去の自分に伝えたいこと
「失敗を恐れるな。でも、同じ失敗を繰り返すな。」
3回失敗したからこそ、4回目で成功できた。失敗のたびに、市場の見方、課題の見つけ方、マネタイズの考え方が磨かれた。
1回目で成功していたら、今の力はなかったと思います。
これからソロ開発を始める人へ
チェックリスト
プロダクトを作る前に、自問してください:
- これは「仕事で使うもの」か?
- ユーザーは「お金を払ってでも解決したい」と思うか?
- 競合と比べて、明確な違いがあるか?
- 市場は「小さすぎず、大きすぎない」か?
- 3ヶ月で最小版を出せるか?
全部「はい」なら、始める価値があります。
まとめ
| 回 | プロダクト | 結果 | 学び |
|---|---|---|---|
| 1 | ToDoアプリ | 失敗 | 競合を見ろ |
| 2 | 家計簿 | 失敗 | ペインの深さを見ろ |
| 3 | 習慣トラッカー | 失敗 | 市場規模を見ろ |
| 4 | 請求書ツール | 成功 | 全部見ろ |
失敗は、成功への階段です。3回上ったから、4回目で頂上に立てた。
あなたの失敗も、きっと意味があります。
この記事はソロ開発者の実体験に基づく事例紹介です。