📊 ソロビルダー事例2026年2月15日10分で読める

5年の失敗から30アプリポートフォリオへ — Max Artemovが$22K/月を達成した戦略

1つのアプリに5年間執着して失敗したMax Artemovが、ポートフォリオ戦略に転換。1年で30アプリを構築し$22K/月を達成した実話。

5年の失敗から30アプリポートフォリオへ

この記事は Indie Hackers での Max Artemov のインタビューに基づいています。

Max Artemov は8年前にiOS開発者としてキャリアを開始。最初のアプリ(カロリーカウンター)に 5年間 執着したが、様々な方法を試しても結果が出なかった。

転機は、Adam LyttleのYouTube動画で「1つのプロジェクトではなくポートフォリオを育てる」という戦略を知ったこと。その後1年で 30アプリ、$22,000 MRR を達成した。

5年間の失敗

Maxの動機はシンプルだった。

「経済的自由を達成し、9-5のスケジュールなしに自分のプロジェクトに取り組みたかった。家族との時間を増やしたかった」

最初に作ったのはカロリーカウンターアプリ。5年以上、様々な方法で成長させようとした。

  • マーケティング施策 — 効果なし
  • Flutter学習 — Android市場にも展開、しかし効果なし
  • 機能追加 — 効果なし

燃え尽きる寸前だった。

転機:ポートフォリオ戦略

2025年2月、Adam LyttleのYouTube動画を発見。

「1つのプロジェクトに集中するのではなく、モバイルアプリのポートフォリオを育てることを提唱していた。現在のアプリで燃え尽きかけていたので、その提案に興奮した。私のモバイルアプリに対する理解を完全に変えた」

その後、1年で30以上のアプリを構築。合計MRRは $22,000 に達した。

マインドセットの転換

最大の課題は、従来のソフトウェアエンジニアリングのマインドセットだった。

「アプリの隅々まで磨き上げ、全てのベストプラクティス、SOLID原則、完璧なアーキテクチャに従うことに集中していた。大きなエンジニアリングチームでは価値があるが、ソロのインディー開発者としては大幅にスローダウンさせた」

最初のプロダクトが失敗した理由:

問題 詳細
スコープが大きすぎた MVPに過剰な機能
過度に複雑化した 不要なアーキテクチャ設計
アイデアへの執着 ユーザーが半分の機能を必要としていないことに気づけなかった

インディー開発者マインドセット

転換後のアプローチ:

  • 速く構築、速く出荷
  • コア機能に必要なもの以外は作らない
  • シンプルで理解しやすいアーキテクチャ — MVP以上のものは不要
  • 実際の使用とポジティブなフィードバックを見てから機能追加
  • アイデアに感情的に執着しない — 構築、リリース、ユーザーのフィードバックで沈むか浮かぶか決める

ASO(App Store Optimization)ファースト

アプリを作る 前に ASOに集中する。

手順

  1. キーワードを見つける — 人気度20以上、難易度60未満
  2. そのキーワードを中心にアプリを構築
  3. タイトル、サブタイトル、説明にキーワードを使用
  4. 繰り返す

多くのアプリを作る——全て1つのコア機能で特定のユーザー問題を解決。時間をかけて、トラクションが出たものに集中する。

技術スタック

用途 ツール
クロスプラットフォーム開発 Flutter
バックエンド Firebase(認証、ホスティング、Cloud Functions)
ASO分析 Astro, FoxData

検証:何が生き残るか

アプリをリリースすると、最初の数日はApp Storeからのブーストがある。その後、ほとんどのアプリは週10〜50ダウンロードに落ち込み、フェードアウトする。

生き残るアプリの特徴:

  • ブースト後、ピークではないが急落もしない
  • 時間をかけて安定する

厳密なダウンロード数の基準は設けず、ローンチ後の挙動を見てケースバイケースで判断する。

成長後の戦略

ASOの他に、トラクションが出たアプリには追加マーケティング:

  • 有料広告
  • TikTok / Instagram マーケティング(実験中)

「ASO学習は指標を50%向上させた:インプレッション、ダウンロード、収益。どれだけ違いを生むか見るのはインスピレーションだった」

最も重要なアドバイス

「出荷を恐れるな」

アプリを磨き上げたり、「絶対に大量のユーザーを獲得できる」キラー機能を追加することに時間を無駄にするな。1つの機能でバグなしで準備ができたら、出荷しろ。別のアプリに取り組みながら、ユーザーが何を思うか教えてもらえ。

MRR推移

時点 アプリ数 MRR
開始時(2025年2月) 1 ほぼ$0
1年後(2026年) 30+ $22,000

今後

2026年は収入源の多様化を計画。いくつかのSaaSプロダクトを構築し、App StoreとGoogle Play Storeだけに依存しないようにする。


参考リンク