📊 ソロビルダー事例2026年2月15日12分で読める

ソロ開発でMRR$10Kを達成した話 — NotionクローンからニッチSaaSへの転換

副業から始めたソロ開発者が、汎用ツールからニッチ特化SaaSへピボットしてMRR$10Kを達成するまでの実体験。失敗と学び、具体的な戦略を解説。

ソロ開発でMRR$10Kを達成した話

「Notionクローンを作れば売れる」——そう思って始めたプロジェクトは、見事に失敗しました。

でも、その失敗があったからこそ、今のプロダクトがあります。ソロ開発者として MRR(月間経常収益)$10,000 を達成するまでの道のりを、失敗も含めて共有します。

最初の失敗:汎用ツールの罠

作ったもの

Notionライクなドキュメント管理ツール。機能は充実していました:

  • リッチテキストエディタ
  • データベース機能
  • テンプレート
  • チーム共有

結果

6ヶ月開発して、有料ユーザー3人

なぜ失敗したか

問題 詳細
競合が強すぎる Notion、Coda、AirTableと比較される
差別化できない 「ちょっと違うNotion」は価値にならない
ターゲットが広すぎる 「誰でも使える」は「誰も選ばない」

転換点:ニッチを見つける

失敗の中で気づいたのは、特定の業界の人が同じ問題で困っているということでした。

ユーザーインタビューで聞いた声:

「YouTuberとして、撮影スケジュール・スポンサー管理・収益追跡を全部別ツールでやってて面倒」

これだ、と思いました。

ピボット:YouTuber向け管理ツール

絞り込んだこと

  • ターゲット: 収益化済みYouTuber(登録者1万〜50万)
  • 課題: コンテンツ制作のビジネス管理
  • 範囲: 企画・撮影・スポンサー・収益を一元管理

捨てたもの

  • 汎用的なドキュメント機能
  • チーム向け機能(ソロYouTuber特化)
  • 無料プラン(最初からPaid-only)

機能設計:「あったらいいな」ではなく「ないと困る」

コア機能(これだけでローンチ)

  1. コンテンツカレンダー - 企画→撮影→編集→公開のパイプライン
  2. スポンサー管理 - 案件進捗・契約・入金追跡
  3. 収益ダッシュボード - YouTube Analytics + スポンサー収益の統合

後から追加した機能

  • サムネイルA/Bテスト記録
  • スポンサー連絡テンプレート
  • 確定申告用レポート出力

価格設定:最初から有料

理由

  • 無料ユーザーのフィードバックは参考にならないことが多い
  • サポートコストを最小化したい
  • 「お金を払う価値があるか」を早く検証したい

価格

プラン 価格 対象
Starter $19/月 登録者1万〜5万
Pro $49/月 登録者5万〜50万
Studio $99/月 50万以上・複数チャンネル

最初はStarterとProだけ。Studioは要望があってから追加しました。

マーケティング:お金をかけずに

効果があった施策

  1. YouTube SEO解説記事(自分でYouTubeやってないけど)

    • 「YouTuber 収益管理」などのキーワードでブログ記事
    • 記事末尾でツールを紹介
  2. 既存YouTuberへのDM

    • 「使ってみてください」ではなく「インタビューさせてください」
    • 課題をヒアリング → その場でデモ → トライアル
  3. アフィリエイトプログラム

    • 利用者が紹介すると30%キックバック
    • YouTuber同士のネットワークで広がる

効果がなかった施策

  • Twitter/X広告(CACが高すぎる)
  • ProductHunt(ニッチすぎてウケない)
  • 汎用的なSEO記事

MRR推移

MRR 備考
1ヶ月目 $190 10人 × $19
3ヶ月目 $950 Pro移行が増える
6ヶ月目 $3,200 口コミで加速
12ヶ月目 $7,800 確定申告機能が好評
18ヶ月目 $10,500 目標達成!

技術スタック

技術
Frontend Next.js + Tailwind CSS
Backend Supabase (Auth, DB, Storage)
Payments Stripe
Analytics Posthog
Hosting Vercel

ソロ開発のポイント: 運用負荷を最小化するためフルマネージドサービスを選択。

学んだこと

1. ニッチは怖くない

「市場が小さすぎる」という恐怖は杞憂でした。1万人のYouTuberの1%(100人)が$49払えば、MRR $4,900。

2. 最初の10人が全て

最初の10人の有料ユーザーが、プロダクトの方向性を決めます。この10人を大切にする。

3. 機能追加より改善

新機能を作りたい誘惑に負けず、既存機能の使いやすさを磨く。

4. サポートは差別化

ソロだからこそ「中の人」が見える対応ができる。これは大企業にはできない。

今後

  • MRR $25Kを目指す
  • 機能拡張より、価格帯の上位移行を狙う
  • 将来的には「クリエイター向け」に横展開

まとめ

ソロ開発で収益化するために大切なのは:

  1. ニッチに絞る - 「誰でも」より「この人だけ」
  2. 課題から始める - 機能ではなく、解決する問題
  3. 早く有料化 - 無料で広げるより、価値を確認
  4. 運用を最小化 - 技術スタックは「楽」を優先

汎用ツールで失敗した経験があったからこそ、ニッチの重要性がわかりました。皆さんも、最初の失敗を恐れずに。


この記事はソロ開発者の実体験に基づく事例紹介です。